============================================================================ glclock について 2000年6月 Masa(川瀬 正樹) E-Mail: masa@daionet.gr.jp URL : http://www.daionet.gr.jp/~masa ============================================================================ ■■ 目次 ■■ ● glclock とは  ・Windows 版関連ユーティリティ ● 動作環境  ・動作条件  ・glclock for Mac  ・推奨環境  ・環境固有条件 ● インストール/アンインストール  ・アーカイブについて  ・インストール  ・アンインストール ● ベンチマーク「glclock Mark」について ● ソフト種別・著作権・免責事項  ・ソフト種別  ・著作権  ・免責事項 ● その他  ・謝辞  ・参照ドキュメント  ・動作報告/ご意見・ご感想  ・最新版の入手方法 ---------------------------------------------------------------------------- ■■ glclock とは ■■ glclock は、OpenGL を利用した美しい懐中時計のプログラムです。 時計ですが、時計としての機能は最低限です(ただの懐中時計)。 どちらかといえばインタラクティブな3DCGデモンストレーションととらえて頂いた 方が良いでしょう。 マウスにより時計を操作できる他、フォグ、アンティエイリアシング、モーション ブラー、被写界深度ブラー、ソリッド/環境テクスチャマッピング、半透明など、 さまざまな特殊処理を実行できます。 OpenGL 対応のビデオカードを使用すると、非常に快適に動作します。 なくても実行できますが、テクスチャマッピングやアルファブレンディングを行った際に 極端に速度が低下します。 是非、OpenGL をハードウェア実行できる環境でのご使用をお勧めします。  ● Windows 版関連ユーティリティ  Windows 版では、関連ソフトウェアとして、glclock 専用ランチャソフト  「glclock launcher」(フリーウェア)    glclock をスクリーンセーバとして利用するための  「glclock saver」(シェアウェア¥600)    をリリースしています。  これらのユーティリティを使うと、面倒なオプション指定をする必要もなく、  さまざまな設定を容易に変更して試すことができます。  Windows ユーザの方は、是非一度お試しください。  ※glclock-5.0 以前と glclock-5.0 よりも後のバージョンでは、これらのソフトは  一部互換性が保たれていません。  glclock-5.0 の時にダウンロードしていた方は、新しいバージョンを入手し直して  ください。 ■■ 動作環境 ■■  ● 動作条件  Intel 80x86 またはその互換系プロセッサ搭載の Windows 95/98/2000/NT、または、  UNIX の X-Window 環境で動作します。  OpenGL(Mesa 3D Graphics Library でも可)および GLUT ライブラリ    が必要です。  ● glclock for Mac   Hirama 氏 が   glclock を Macintosh 用に移植、コンパイルしてくださっています。   Macintosh ユーザは、是非お試しください。   詳細は glclock for Mac のウェブサイト      をご参照ください。  ● 推奨環境   必須ではありませんが、以下のような条件を満たす環境であれば、より美しく、   快適に動作します。   ▲ 推奨 OpenGL 能力(主に画質面)    ・テクスチャ・オブジェクトをサポートしていること     (OpenGL-1.1 以降もしくは GL_EXT_texture_object 拡張機能のサポート)    ・テクスチャをハードウェア処理可能で、256x256 以上のサイズを扱えること    ・バイリニア、ミップマップフィルタをサポートしていること    ・αグロー(α値に対するグローシェーディング)をサポートしていること    ・ブレンドファクタの GL_*_COLOR をサポートしていること   ▲ 推奨 OpenGL 能力(主に速度面)    ・セパレート・スペキュラー・カラーをサポートしていること(OpenGL-1.2 以降     もしくは、GL_ARB_separate_specular_color, GL_EXT_separate_specular_color    のいずれかのサポート)    ・マルチテクスチャをサポートしていること(GL_ARB_multitexture,     GL_EXT_multitexture, GL_SGIS_multitexture のいずれかのサポート)   ▲ 快適動作の目安    「Pentium2 233MHz + TNT」クラス以上の OpenGL 処理能力   ▲ 超快適動作の目安    「Pentium2 400MHz + TNT」クラス以上の OpenGL 処理能力  ● 環境固有条件   ▲ Windows 環境    OpenGL-1.1 以降に対応した opengl32.dll、glu32.dll が必要です。    これらは Windows 98/2000/NT および Windows 95 OSR2 以降では標準です。    これらの dll をお持ちでない方(初期の Windows 95)は、     を入手し、    含まれている *.dll を \WINDOWS\SYSTEM にコピーしてください。    または、OpenGL を使用する他のソフトウェアに付属しているものを利用しても    構いません。    ※Windows 版は、OpenGL バージョン 1.1 以降のランタイムが必須です。    また、msvcrt.dll も必要です。この dll をお持ちでない方は、        をダウンロードし、指示にしたがってインストールしてください。    これは、Bio_100% の    metys 氏 がランタイムをまとめて公開されて    いるものです。    再配布許可をいただきましたので、私のサイトにも置きました。   ▲ Windows で Voodoo シリーズ搭載のビデオボードをお持ちの場合)    ○ Voodoo Graphics / Voodoo2 / Voodoo Rush     3Dfx OpenGL Beta 2.1 または Mesa Voodoo driver を利用します。     ただし、以下のものが必要です。     ・Voodoo、Voodoo2 または Voodoo Rush を搭載したビデオカード     ・Glide 2.31 または Glide 2.4x のランタイム(glide2x.dll)     これらは 3Dfx 社のサイト から適宜入手してください。     また、3Dfx OpenGL Beta 2.1 もしくは Mesa Voodoo のスタンドアローン     ドライバ(opengl32.dll)が必要です。               のいずれかをダウンロードし、含まれている opengl32.dll を glclock.exe     のあるフォルダにコピーしてください。     ※Windows のシステムフォルダにコピーしないよう特に注意してください。     makeshort.exe を実行し、「Window Size」で、     ・640 x 480 (e.g. 3Dfx Voodoo Graphics)     ・800 x 600 (e.g. Voodoo2, Voodoo Rush)     ・1024 x 768 (e.g. Voodoo2 SLI)     のいずれかを選択します。     それぞれの違いはディスプレイ解像度だけですので、カードに適したモードを     選択してください(Mesa Voodoo driver では 800 x 600 が最高のようです)。     Quake III Compatible Driver でも一応動作しますが、不安定ですのでお勧め     できません。     逆に最近の Mesa Voodoo driver はかなり出来が良いようです。     テクスチャ使用時のフォグやトライリニア・フィルタリングが使用可能など     3Dfx OpenGL Beta 2.1 より優れている部分もありますので、興味のある方は     お試しください。    ○ Voodoo3 / Voodoo Banshee(Rush も可?)     3Dfx 社 が提供している     3Dfx OpenGL ICD (Quake III Compatible Driver) が必要です。     Quake III Compatible は、Quake III での動作しか確認されていません。     一般的な OpenGL アプリケーションでは不具合も報告されているようですので、     インストールされる方は予めご承知置きください。   ▲ X-Window 環境    各環境でコンパイルする必要があります。    C++ コンパイラおよび、Xlib、OpenGL または Mesa 3D Graphics Library、    GLUT ライブラリなどが必要です。    GLUT ライブラリは、バージョン 3.7 Beta 以降をお勧めします。    必須ではありませんが、キーボード操作がより自然になり、また、    フルスクリーン時の解像度、色数等の指定が可能になります。    Mesa Library は から、    GLUT は から    それぞれ入手できます。 ■■ インストール/アンインストール ■■  ● アーカイブについて   glclock のアーカイブには、以下のようなファイルが含まれています。   ▲ 共通ファイル    README.txt このファイル    GUIDE.txt 実行ガイド、お勧めオプション    MANUAL.txt 操作方法、オプションについての詳細    HISTORY.txt glclock 更新履歴    GLCLOCKMARK.txt ベンチマークソフト「glclock Mark」についての説明    TROUBLESHOOT.txt 環境固有の問題点および解決方法など    *.ppm / *.pgm テクスチャマッッピング用のサンプル画像    *.log glclock Mark の参照環境の結果    glclockmark_ALL すべての解像度でベンチマークを実行するスクリプト   ▲ Windows 環境    glclock.exe 実行ファイル    glclockmark.exe ベンチマーク(glclock Mark)実行ファイル    makeshort.exe さまざまな時計用ショートカットの自動作成プログラム    glut32.dll GLUT ランタイムライブラリ   ▲ X-Window 環境用    *clock* 便利な起動コマンド(sh スクリプト)    COMPILE.txt コンパイル方法についての説明    makefile* コンパイル用サンプルメイクファイル    *.cpp / *.H glclock ソースプログラム(C++ 言語)  ● インストール   アーカイブを適当なディレクトリに展開します。   ▲ Windows 版    makeshort.exe を実行します。    「Window Size」で、ウィンドウモードもしくはフルスクリーンの好みのサイズを    選択し、「OK」をクリックしてください。    glclock のフォルダにさまざまなオプション付きのショートカットが作成されます。    Voodoo Graphics / Voodoo2 のグラフィックスカードをお使いの場合は、必ず    ・640 x 480 (e.g. 3Dfx Voodoo Graphics)    ・800 x 600 (e.g. Voodoo2, Voodoo Rush)    ・1024 x 768 (e.g. Voodoo2 SLI)    のいずれか(フルスクリーン)を選択してください(Mesa Voodoo driver では    800 x 600 が最高のようです)。    「Enable Detail-Texture if available」(デフォルトでチェック)は、    可能であればディティールテクスチャを有効にし、よりきめ細かい表現を行います。    「Show FPS in Window」をチェックすると、フレームレート    (FPS: Frames Per Second)を実行ウィンドウおよびログに出力します。    「Bug Fix options」は、環境固有の問題を解消するためのオプションです。    実行環境によって自動的にセットされますので、通常ユーザが気にする必要は    ありません。    「Common options」を直接編集し、任意のオプションを追加することができます。    表示されているオプションは、ショートカットに共通に追加されます。    コマンドラインオプションについては、MANUAL.txt をご覧ください。    ※ショートカットを初期状態に戻したい場合や、glclock をフォルダごと移動した     場合は、makeshort.exe を再度実行してください。   ▲ UNIX X-Window    コンパイルが必要です。    COMPILE.TXT を参照し、各環境でコンパイルしてください。   ▲ 環境変数について(主に UNIX X-Window 環境)    glclock は、テクスチャ使用時の画像ファイルを、     1. "-ip" オプションで指定したディレクトリ     2. glclock を実行したカレントディレクトリ     3. 環境変数 "GLCLOCK_IMAGE_PATH" に指定されているディレクトリ    の順に検索します。    いずれにも該当するファイルが見つからなかった場合はエラーとなり、    テスト用のテクスチャが生成されて使用されます。    UNIX 環境では、環境変数を設定しておくことをお薦めします。    例えば csh シェルをお使いなら、ホームディレクトリの .cshrc に、    setenv GLCLOCK_IMAGE_PATH $HOME/images    のような一行を加えます。    $HOME/images のところに、画像ファイルをまとめて置いてあるディレクトリを    書いておくと良いでしょう。    ※ディレクトリは1つしか指定できません。     そのうちいくつでも指定可能なフォーマットにする...かもしれません。  ● アンインストール   glclock をディレクトリごと削除してください。   Windows 版では、システムフォルダ(通常 C:\WINDOWS\SYSTEM)に、   glclock.ini という glclock.exe の絶対パスを記述したファイルが生成されて   います。   ゴミが残るのが嫌な方は、このファイルも削除してください。   環境変数等をセットした方は、適宜削除してください。 ■■ ベンチマーク「glclock Mark」について ■■ glclock 専用の OpenGL ベンチマークソフトです。 OpenGL のさまざまな能力(ライティング、テクスチャマッピング、 環境マッピング、ブレンディング、ポリゴンスループット etc.)を測定します。 結果はテキストログだけでなく、HTML でグラフ化されますので、 実行環境の OpenGL の速度や特性(得手/不得手等)が一目で判ります。 スコアは、PentiumII-233MHz + RivaTNT PCI-16MB 320 x 320 x 16bpp に対する速度比(パーセンテージ表記)になります。 glclock Mark についての詳細は、GLCLOCKMARK.txt を参照してください。 ■■ ソフト種別・著作権・免責事項 ■■  ● ソフト種別   glclock はフリーソフトウェアです。   二次配布、改変などについては、自由に行なって頂いて構いません。   また、改変を伴う配布についても、改変者名および改変内容を明記していただければ、   自由に行って頂いて結構です。   雑誌等への掲載時は、掲載誌を一部頂けると幸いです。   電子メール等でご連絡頂ければ、送付の際の宛先をお知らせ致します。  ● 著作権   オリジナルのアーカイブに含まれているプログラムの著作権は   [ Masa こと 川瀬 正樹 ] が保有します。  ● 免責事項   本ソフトによって発生したいかなる障害に対しても、著作者は一切の責任を負わない   ものといたします。予め御了承ください。   滅多なことはないはずですが、実行はあくまで各自の責任で行ってください。 ■■ その他 ■■  ● 謝辞   ▲ 本ソフトウェアを開発するににあたり、ppm 画像ローダおよびサンプル画像の    一部を提供してくれた Nacha こと 川瀬直樹(さん^^;)に感謝します。   ▲ Macintosh 用に移植し、glclock for Mac を公開してしてくださっている    Hirama 氏 に    心から感謝いたします。   ▲ 重要なバグリポートをくださった nVIDIA OpenGL group の Nick Triantos 氏に    心から感謝いたします。    Thank you so very much Nick!  ● 参照ドキュメント   ▲ X-Window 環境でのコンパイル方法については、COMPILE.txt をご参照ください。   ▲ 実行方法・使い方(特に初めて使われる場合)は、GUIDE.txt をご参照ください。   ▲ 操作方法一覧・各オプションについては、MANUAL.txt をご参照ください。   ▲ ベンチマーク「glclock Mark」については、GLCLOCKMARK.txt をご参照ください。   ▲ 環境依存・既知の問題点については、TROUBLESHOOT.txt をご参照ください。  ● 動作報告/ご意見・ご感想   みなさんの御意見・御感想をお待ちしています。   また、X-Window 環境でコンパイル・実行に何らかの問題が発生した場合は   リポートを頂けると、今後の版で修正する際に参考になります。   ただし、不具合の修正・損害保証義務は負いませんので、予めご了承ください。  ● 最新版の入手方法   本ソフトの最新版は、常に(多分)作者の WEB サイト    よりダウンロードできます。