指導教授 桐山 清
1.目的
近年、3DCG(3 Dimension Computer Graphics)への関心が高まっている。特に、ネットワーク上ではVRML(Virtual Reality Modeling Language)という規格が広まりつつあり、これからは画像、音声などのマルチメディアデータと共に、動き(Motion)のデータが重要になると思われる。
しかしながら、既存の3DCGソフト、特に動きをデザインするようなソフトはxyzの直交座標系と三面図にしばられたものが多く、3DCGに馴染みのない初心者にとってはわかりやすいものとはいえない。
よって本研究では、初心者にもわかりやすいモーション記述システムであるTransmition And Motion Autharingシステム(以下TAMAシステム)の開発を目的とする。
モーションの対象物としては、最もニーズの多い人体モデルを扱う。この人体モデルをふりつけ君と名づける。
2.TAMAシステムの基礎理論
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3. TAMAシステムの構成
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4. 今後の課題
姿勢をデザインする際のユーザーインターフェイスを、より直感的でわかりやすいものにする。具体的には、
1)根(root)を任意のオブジェクトに設定できるようにする
2) インバースキネマティクスを導入する
などの方法がある。
回転角度を線形補間すると、細切れで不自然な動きになる可能性があるので、スプラインなどの非線形補間法を導入する。
今後、独自のファイル形式だけでなく、動きの記述が可能な既存のフォーマットであるVRML2.0ファイル形式の出力を可能にし、汎用的に扱えるモーションをデザインできるようにしたい。