モーション記述システムの開発
第3回

平成8年10月17日

長島幸司

1.現在までの進行状況
 DOS上で開発していたプログラムを、Windowsアプリケーションに移行。
 C++や、MFC(Microsoft Foundation Class)ライブラリの基礎的な知識を習得するのに手間取ってしまった為、今回の発表に予定していた関節の制限の機能については進展が見られなかった。

2.実現している機能
・マウスによる自由な視点変更機能。
・各軸の回転角度を直接入力する事により、自由なポーズのデザインが可能。
・デバッグ用に、ローカル座標系とグローバル座標系での回転角度を表示。

3.Windowアプリケーションに移行したことによる利点と欠点
<利点>
・ ファイル入出力やダイアログなどの、基本的なユーザーインターフェイスが既に用意されている。
・ Windows95かWindowsNTがインストールされているマシンならば問題なく動作するので、機種に依存しない実行環境が得られる。

<欠点>
・ Windowに沿わないインターフェイスを設計するのが難しい。
・ Windowsプログラミングは覚えなければならない事が多いので、実装に多くの時間をさかれてしまう。
・ 特に、MFCを使用する場合は膨大なクラスライブラリの中から、自分の必要とするクラスを探し出すのが困難である。

4. 今後の予定
 関節の可動範囲を制限する手法を、早急に考える。
 動きの補完をする際に、座標間の補完ではなく、回転角度間の補完をする方針に変更したので、NURBS曲線ではない新たな補完方法を検討する。
 C++、Windowsプログラミングについての理解を深める。